昭和25年生まれ、定年後65歳までは嘱託で会社に居候(笑)してた同期の人間も、今や完全にフリー。
結構モーレツ(昭和の言葉です)に働いてた人間も多く、現役時代はカミさんと向き合う時間より会社にいる時間の方が長いでしょうし、慣れない家で過ごすのはストレス?(笑)、こんな同期の人間から酒の誘いが増えました。
ゴールデンウィーク明け(2017年)のこの日も酒好き同期3人と神田駅北口近くの海鮮が有名な老舗大衆割烹で飲んでました。この日は生きた車海老がお通し。たまにしか出ませんので今日はラッキー。
ピョンピョン跳ねるので殻剥きに手こずらされます。
この店、6時過ぎると予約なしでは入れませんが今日は4時からの酒宴。
さすがに人はまばら、落ち着いて呑めます。
板場の中はご主人と若手一人、店内は女将とベトナム人のお姉さんで営んでます。
女将は口の悪い(いい意味でですよ)、お客にもズケズケ言うタイプですが気遣いも忘れない名物女将。
おまけに日本酒好きで酒を勧めるといい酒でしか呑みませんけど…(笑)。
しかしながらこの店、ご主人の声は聞いたことありません。
もくもくと調理に励む職人タイプ。
お店お薦めのうまい刺身と日本酒でスッカリいい気分になってる頃合いに、電話あり。
画面を見れば浅草橋にある行きつけ居酒屋のマサちゃんから。
何事かと思えば私がこよなく愛す浅草橋「百万石」がゴールデンウィーク中に燃えたとのこと。
ゴールデンウィーク中はお店も休みだったのでマサちゃんも今日知り、慌てて知らせてくれたのです。
聞いた同期3人にもなじみのお店で一同唖然。イヤー本当にびっくりしました。
すぐさま行ってみようと言うことになりタクシーで「百万石」に。
着くと、まだ辺りには焦げた臭いが漂ってます。お店を見ると道路側の2階が焼け、屋根も落ちてます。
呆然とした心持で立ちすくんでると偶然にも親父さんと女将さんにバッタリ。
近くで家を借り、店再建のために頑張りますとのこと。
女将さんは涙ぐんでましたがお二人とも元気そうで、取り敢えず一同ホッとしました。
聞けば、火元は道路側棟一階と二階の境あたりで、漏電が原因とのこと。
燃えたのは道路側棟の2階部分が主。
中庭を挟んでの道路反対側の棟は大丈夫とのことで一刻も早く再建したいと仰ってましたが…。
お店は中庭を囲む感じで道路を底辺にしてコの字に建てられてます。
なにせ柳橋の風情を感じる数少ない建造物の一つ。少し時間はかかるかもしれません。
ただ、親父さんご夫婦が元気なのが何より。
あの中庭が見える素晴らしいロケーションで親父さんの料理をまた食べられることを夢見て、今日も一杯。