知ってためになる単位の話(1)「Hz(ヘルツ)と焼き鳥の微妙な関係」

「単位」、それは普段、誰もがお世話になっているのに、あまり意識することがない存在です。しかし、単位がなければ大変不便で、世の中、大混乱に陥ってしまうでしょう。そんな「縁の下の力持ち」のような、存在である単位をテーマに「いとっち」がこのコーナーを担当させていただきます。

本ブログをお読みの方は、IT関連企業にお勤めの方が多いと思うので、このシリーズではIT関連でよくつかわれる単位および、その周辺ネタを中心に取り上げていこうと思います。単位について知っていることで、商談の話が弾む…かも。

今回は、「Hz(ヘルツ)」を取り上げます。これは、周波数の単位であるということは、ご存じですよね。では、「周波数とは何か」と問われると、即答できるでしょうか。

周波数とは、1秒あたりに電磁波や音波などが、何回繰り返されるかを表すもので、CPUの処理能力を示すひとつの指標として使われる単位です。1972年6月30日までは、「c/s(サイクル毎秒)が使われていましたが、「計量法」という法律が改正されたことで、現在ではHzが使われます。

このHzという単位、電磁気学の分野で貢献したドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツの功績に基づくものですが、響きが何かに似ていると思いませんか。そう、焼き鳥の「ハツ」です。ハツは、hearts(心臓を表すheartの複数形)が語源で心臓肉を意味するものです。「ココロ」とも呼ばれますね。

両者は、直接関係ないのですが、コンピュータのCPUが限界を超えた温度で破損することを「焼き鳥」と呼んだりします。これは、ヒートシンクの取り付けミスなどに起因する冷却不足によるもので、Thunderbirdコアのプロセスで生産されたCPUで多発したことに基づきます。Thunderbird(雷鳥)が焼けるので「焼き鳥」というわけです。CPUの破損はシャレになりませんが、ちょっとおもしろいと思いませんか。

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