【楽人楽酒 幻象学】 飲み屋街のテーマパーク化?- 転換期を迎えて漠然とした不安が

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何年か前、飲ん兵の視点(ちょっと大げさですが)でディープゾーン飲み屋街のテーマパーク化を書いたことがありましたが、近年、ますますテーマパーク化は進行してる感がありますね。昔は地域の人間が集うただの飲み屋街に遠方から客が押しかけてます。安くて旨いというメリットはあるのですが・・・。

地元の飲ん兵が押し出されてもそこは飲ん兵、しっかり別のお店を見つけ溜り場にしてますし、下町の活性化にも少しは役立っていると思いますので悪いことでもないとは思います。

そこで、またまた大袈裟に考えてみます…(笑)。戦前までのローカル共同体が崩れ、その役割を戦後、会社組織がにない、近年のグローバル化の進展で会社共同体意識が崩れてます。高度成長期を過ぎバブル崩壊にリーマンショック。世界構造も大きな転換期を迎えようとしてる時に、漠然とした不安を抱えてる。人間は一人では生きられない動物。そんな不安な心が昔懐かしさを感じさせるディープな飲み屋に引きつけられる。昨今のディープ飲み屋街ブームもそんな背景があるのかと。ちょっと後ろ向きな感じかな…。

国を持てなかったユダヤや華僑のシンジケートのあり方に進展するグローバルな時代を生き抜くヒントがあるのでは。彼らは場所ではなく世界中に人的ネットワークを張り巡らせてますし。まさに人が共同体の中心ですよね。

「場所に捉われない共同体」

ちょっと考え過ぎですかね。
ただ安くて旨くて落ち着ける場所を求めて集まるだけかも。
アーうまいホルモン喰いたい。