2016年は「IoT導入事例」「インダストリー4.0導入事例」やります

iotにわかに業界キーワードとして急上昇を続けている「IoT」と「インダストリー4.0」。どちらも今後の事例制作においてもビッグキーワードです。なおかつ、事例として非常に「見栄え」もするテーマであり、ソリューション提供企業にとっては、大いにPRにつなげることが可能です。その理由を考察しましょう。

 

「IoT」はモノのインターネット。モノがあるから事例が面白くなる

当社が2015年に取材したIoT事例を紹介します。富士通の事例で、歩行アシストカートにIoTソリューションを組み合わせたものです。高齢者の生活品質向上に貢献する事例です。

「ロボット+IoTで製品の付加価値を創出 ~市場創造に挑むベンチャーの戦略を追う」
http://fenics.fujitsu.com/networkservice/feature/iot/download/rt-works.pdf

IoT事例が面白いのは、モノのインターネットであるが故、何らかの「製品」「デバイス」が登場することです。上記の事例では電動アシストカートですね。このように、具体的なビジュアルが豊富にあることで、読者興味を喚起し、より多くのアクセスやソーシャルでの共有にもつながります。

通常、クラウドなどの企業情報システム系の導入事例の場合、「手に取れるモノ・製品」は少なく、ネットワーク概念図などに頼らざるを得ません。IoT事例が興味深いのは、バックグラウンドにクラウドで稼働する情報システムが存在しながら、その末端のデバイスとしての製品が必ず存在することなのです。

 

動画事例の制作にもIoT導入事例は最適

かつ、動画の事例にもIoT導入事例は最適です。具体的な「モノ」がありますから、映像として非常に紹介しやすい素材になります。製品の紹介映像だけでなく、実際にエンドユーザーが製品とIoTのサービスを利用しているシーンを織り交ぜれば、大変見ごたえのある映像事例になります。(仮想サーバ導入事例ではそうはいきません・笑)

これからIoT導入事例の制作を検討されている方は、是非、映像事例の同時制作をお薦めします。

以下は、厳密にはIoT事例ではありませんが、当社で制作したデバイス(タブレット端末)の導入事例です。このように、「実際のデバイス/利用シーン」があれば、映像だけである程度のソリューション訴求も可能になります。

 

IoTと密接な関係にある「インダストリー4.0」

もう一つ、2016年に外せないキーワードに「インダストリー4.0」があります。ひとことで言えば工場のスマート化、のような意味ですが、従来人の判断でやっていた工程の組み換えなどを、究極のシステム連携で自動化し、「個別大量生産=マスカスタマイゼーション」などを実現します。

インダストリー4.0の、消費者から見た具体的なイメージで言えば、例えば「自分のスマートフォンからある商品をカスタマイズでオーダーすると、その情報はそのまま工場の生産システムに送られ、自分だけの商品が即座に生産・梱包され、発送される」という世界です。

ここでもIoTが活躍しますが、スマートファクトリーにおけるIoTは主に「機械と機械」「システムとシステム」「工場と工場」をつなぐテクノロジーです。人間の判断を介さずとも、工場自らが考え、必要な生産を調整・継続するために、IoTが使われます。あらゆるセンサー情報、監視カメラ情報、生産管理システム、物流管理システム、販売管理システムなどが、緻密に組み合わされ、究極的にはグローバル規模の”自動連携”までがスコープに入っています。

こうした「インダストリー4.0導入事例」も、とても面白いものになるでしょう。工場という「目に見える」舞台がありますし、素材調達や配送にいたるサプライチェーン全体が事例の素材として活用できます。

アーキテクチャーでは、2016年は、特に「IoT導入事例」「インダストリー4.0導入事例」に注力していきます。業界のトレンド情報もこの「事例制作ログ」で発信してきますので、引き続きご愛読いただければ幸いです。