「コンテンツSEO」というものをご存じだろうか?検索エンジンで上位を目指す検索エンジン対策の一つで、今注目されている手法だ。ネット上の解説サイトの言葉をかりると「良質なオリジナルのコンテンツを作成し、それをWebサイトに継続的に追加していくことで、検索エンジンからの自然流入の増加を狙う」ということらしい……なんだか難しそうと一瞬思ったけど、言ってることは何のことはない「役に立つ良い記事を常に出し続ければ、上位表示される」ってことだ。
ということは、「良い記事」であるはずの「事例記事」なら、SEOにかなり効果があるのでないだろうか?考察してみる。
Googleは本当に良質な記事を見分けてる?
「コンテンツSEO」というものが「役に立つ良い記事を常に出し続けろ」ってことはわかったけど、それが通じるのは、受け手が「良い」記事かどうかを判断できる知能をもった人間だからで、Googleのアルゴリズムはそれが「良い」コンテンツかどうかなんてわかるのだろうか?
最近のアップデートによってGoogleのアルゴリズムがすごく賢くなったという記事は散々読んだが、にわかには信じることができない。こういうときは、実践で試すのが一番てっとりばやい。
ということでテストを行なってみた。方法はこうである。一方はある分野の専門家がしっかりと書いた記事、もう一方はまったくの門外漢が書いた(安価な記事制作サービスを利用)同じ分野の記事を各10本ほど用意し、これを5日に1回のペースで、新規で取得した2つのドメインのそれぞれに投稿していくというものである。
結果はというと、検索結果の順位が専門家が書いた記事は5位、門外漢が書いた記事は50位以上と大きな差がでた。
仕分けがちゃんとできている!すごいぞgoogle。
ドメインは、新規取得して、正当な数本のリンクを張っただけでドメインの価値に違いはないはずだし、タイトルや見出しへのマークアップも同じなので、文章の内容、文章の構造も見ているのだろう。ちなみに、調査期間中に自然に外部リンクが張られて、ページ評価があがった可能性もゼロではないが、趣味の調査なので無視をしている。
Googleに評価される記事の構成と要素
Googleが文章の内容(構造)を見ているだろうことはわかったが、それではどのような記事ならば、評価されるのだろうか?上記の調査で使った実際の記事を見比べてみた。クライアントがらみの案件なので記事そのものは紹介できないが、評価された記事と評価されなかった記事には次のような違いがあった。
- 評価された記事には、文章の要約(リード)と、展開、結論がある
- 評価された記事には、見出しがある
- 評価された記事には、関連情報へのリンクがある
- 評価された記事には、写真や図版などの画像がある
- ————
- 評価されない記事には、上記の要素がない
- 評価されない記事には、内容の繰り返し(言い換え)、同じ言葉の繰り返しが多い
- 評価されない記事には「接続詞」が多く
Googleは、人が読んで「理解しやすい」「わかりやすい」と感じる文章構成を評価している。芸術的なものでない文章の場合、理解しやすい文章構造というのはある程度きまっているので、その構成を保つことが重要のようだ。私が、SEOの際の基本としている以下の記事でも同様なことが言われている。
わかりやすい文章構成を持っている事例記事
ビジネス分野のように相手に情報を伝えることを主目的とたWebサイトでの文章の場合、次のような構成を持っていればわかりやすいし、Googleアルゴリズムでの評価も高くなる(個人的な知見に基づくが…)。
- 【導入部】 タイトル、概要
- 【本文部】 小見出し、本文
- 【結論部】 小見出し、本文
さらに、以下のような付加要素・付加情報をもたせればなお良い。
- 図版や写真など、文章以外の情報を追加
- 必用な部分は箇条書き
- 関連情報へのリンク
実は、当社の「事例記事(導入事例記事)」は、これにかなり近い文章構成を持っている。以下の当社制作の事例リーフレットをみてほしい。
「タイトル」、「概要」、「小見出し」、「本文」の要素を【導入】→【本文】→【結論】という流れで構成し、さらに写真や図版、製品や企業への誘導も持っている。これをWebサイトに展開すれば、自動的にSEOに強いコンテンツを投入したことになる。
つまり、事例記事をWebサイトに掲載することは、そのままコンテンツSEOを行なっていることになる。さらに、事例記事は基本的に継続的に制作していくものであり、理屈上はお客様がいるかぎり記事を投入し続けることが可能なので、まさにコンテンツSEOに最適である。
これからコンテンツSEOをおこなっていこうと考えている企業は、事例記事を主軸に企画してみてはいかがだろうか。
まとめ
- Googleのアルゴリズムは、文章構造(内容)の評価をしている
- 評価の高いは、タイトル/見出し/概要/本文(小見出しあり)/結論の構造を持っている
- 事例記事(導入事例記事)は、SEOコンテンツに最適なコンテンツ
【本記事の続き】前回記事で検証。コンテンツSEOは本当に効果があるか?