完全オンライン取材・7つのポイント

コロナウイルスで外出自粛が続く中、取材業務にも大きな影響が出ています。「客先に取材に行きづらい」「出張の新幹線や飛行機に乗りたくない」など、取材ベースのコンテンツづくりに課題を抱えている企業は多いでしょう。そうした中、Webミーティングツールを使った「オンライン取材」が増えています。アーキテクチャーでもすでに10回以上のオンライン取材を行っています。今回はそのコツをまとめてみました。


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いきなり結論から書きます。

<完全オンライン取材・7つのポイント>
取材前
・どのツールを使ってオンライン取材をするか決める(大多数が慣れているツールがよい)
・取材前に、取材参加者のプロフィールを共有しておく(名刺交換ができないため)
・取材参加拠点数と人数は、できるだけ少なくする

取材時
・インタビュー対象者は、音声とビデオを両方オン
・インタビュアーは、音声のみオン、ビデオはオフ
・その他メンバー(クライアント・代理店・アーキテクチャー)は両方オフ
・取材の最初と最後には全員で「チェックイン/チェックアウト」(ひとことご挨拶)

「どのツールを使ってオンライン取材をするか決める」
オンライン取材でありがちなトラブルの筆頭が、取材メンバーがWebミーティングにログインできない、あるいはログインできても音が出ない、顔が見えないなどの接続トラブルです。これを回避するためには、まず「誰もが使い慣れているツールを選定する」「初めて使うツールの場合、事前に身内でテストしておく」ことが重要です。オンライン取材で最も使われているのはZOOM・マイクロソフトTEAMS・シスコのWebEXあたりだと思います。参加メンバーやクライアントの事情(例:マイクロソフト社の取材なら必ずTEAMSを使う)を踏まえて、Webミーティングツールを選びましょう。

「取材前に、取材参加者のプロフィールを共有しておく」
リアルな取材の場合、取材前に名刺交換タイムがありますが、オンラインでは当然実現できません。かといって、画面の中で順番に自己紹介していくのも時間がかかり、スムーズな取材を妨げます。そこで(特に人数が多い取材の場合には)事前に参加メンバーの簡単なリストを作り共有しましょう。こうすることで取材時は社名と氏名だけのあいさつでスムーズに取材に入れます。リストは「名刺の肩書情報+取材対象者はプロジェクトで果たした役割メモ」があるとベストです。「ワタナベさんはどのワタナベ(漢字)」ですか?などの手間もカットできます。

「取材参加拠点数と人数は、できるだけ少なくする」
これはリアルの取材でも同じですが、オンライン取材の場合はさらに影響が大きくなります。「画面にたくさんの人が並んで誰が今発言したのか見落とした・・・」ということが、複数拠点・大人数参加のオンライン取材の場合起こりがちです。これは後述の「映像音声のオンオフを立場ごと変える」ことである程度回避できますが、特に初めてのオンライン取材の場合は、2拠点~3拠点取材がお薦めです。

「インタビュー対象者は、音声とビデオを両方オン」
オンライン取材の場合、ディレクターやライター、クライアント、代理店など全員の顔が見えている必要はありません。取材が始まったら、直接質疑応答しないメンバーは音声とビデオをオフにします。こうすることで取材対象者とライターがインタビューに集中しやすくなり、余計なインターネットの帯域を消費しないため、思わぬ帯域不足でオンライン取材が中断されるリスクも低くなります。

「インタビュアーは、音声のみオン、ビデオはオフ」※取材対象者が多い場合
少人数の取材ならライターの顔も見えていて問題ありませんが、取材対象者(または拠点数)が多い場合はライターのビデオもオフにします。ライターがヒアリングに集中しやすくするためと、クライアントがスマホで参加している場合、1画面で見られるのが4人(4拠点)までというケースが多いからです。

「その他メンバー(クライアント・代理店・アーキテクチャー)は両方オフ」
これは言わずもがなですね。オンライン取材の場合、自宅から参加するメンバーも多いでしょう。宅急便の配達でピンポンが鳴ったり、お子さんがじゃれついてきたり、思わぬ音や映像が取材に混入するのを避けるためです。発言時のみ、オンにします。

「取材の最初と最後には全員でチェックイン/チェックアウト」
オンライン取材に限らず、Webミーティングでは「発言する人・しない人」の差が出がちです。プロフィールを事前に共有しておくのはもちろんですが、オンライン取材の最初と最後には、全員でひとこと挨拶をしましょう。取材の雰囲気づくりになりますし、取材後の簡単な「振り返り」になり、ライターが原稿をまとめる際の有益な材料にもなります。

アーキテクチャーでは、オンライン取材のご依頼を随意受け付けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。次回は「オンライン取材で写真はどうする?」というテーマで書いてみたいと思います。


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