4/22に「コンテンツSEOを事例記事で実現できる?(テストもしてみた)<※追記 検証当時のURLから変更されています>」という記事を公開してから、この記事を書いている現在(06/03)まで約1ヶ月半が経過した。04/22の記事は、タイトルどおり「事例記事がコンテンツSEOに効果があるかどうか」を実際のテスト結果をもとに検証したものだったが、**もう一方で、その記事自体が“特定キーワードでのSEOを狙った”実験でもあった。今回はその結果を見てみる。
狙ったキーワードとコンテンツSEOの目標
04/22の記事で上位表示を狙ったキーワードは、以下の3つ。
- 事例記事制作
- 事例記事
- コンテンツSEO
「事例記事制作」は、当社のサービスである「事例制作」に関連するキーワードで、競合他社がすでに最適化している重要ワードでもあった。当社としてはぜひ上位表示させたいものだが、記事公開前の時点では検索順位100位圏外だった。「事例記事」はその派生語なので、あわせて上位を目指す。
ということで、当時の目標は以下のとおり。
- 事例記事制作 → 25位以内
- 事例記事 → 50位以内
「コンテンツSEO」については、「事例」や「ケーススタディ」の新たな活用法として個人的に提案していきたいテーマだった。とはいえ、このキーワードで上位にあるのはコンテンツSEOを主軸とした専業会社のサイトばかりで、記事を1本投入してどうこうできるものとも思えない。まずは100位圏内に入って、SEOのとっかかりを掴むこととした。
- コンテンツSEO → 100位以内
コンテンツSEOの結果は?
さて、結果を見てみよう。少し緊張する。(正直、あまりに結果が悪ければこの記事はお蔵入りにしようかとも思っていた。)まずは「事例記事制作」から。
事例記事制作→3位
3位! 予想を超える好結果だった。3位であれば一定の流入も期待できるし、今後記事を増やしていけば1位も見えてくる。(何よりこの記事が公開できるのがうれしい。)余談だが、検索結果の画面キャプチャからもわかるように、検索連動型広告の出稿が目立つ。1〜2年前まではほとんど見られなかったが、最近急増している印象だ。おそらく、記事制作系のプレイヤーが増加している証拠だろう。検索結果画面そのものが、マーケティング情報の宝庫である。
事例記事→7位
こちらも想定以上の結果。ただしこのキーワードは、見込み顧客の獲得にはあまり直結しなさそうなので、今後はそれほど注力しない。
コンテンツSEO→46位
記事1本だけで「コンテンツSEO」で46位。意外と健闘した印象だ。このキーワードでも戦える可能性が見えてきた。この後も引き続きコンテンツSEOで上位表示を狙ってみる。外部リンクやドメインパワーがない中でこの順位ということは、Googleがコンテンツそのものをきちんと評価している証左だろう。
コンテンツSEOのための構成・要素
上記の結果を出した04/22の記事の構成・要素は以下のとおり。
- タイトル、見出し(特にh1要素)に狙ったキーワードを含めた
- 記事の文字数は2,000文字
- 記事構成を導入(タイトル、概要)、本文、結論に明確に分けた
- 記事内容をオリジナルなものとした(まとめ型ではなく)
- 図版を挿入
- 随所で箇条書きを使用
- 関連リンクを掲載
このような構成と要素を整えれば、記事1本単位としては十分に高いSEO効果が期待できる。ただしビジネスとしては、得られたトラフィックをいかに売上や利益につなげるかが最も重要な課題である。今後はこの点もテーマとして取り上げていきたい。
また、これは別途記事化する予定だが、コンテンツSEOは「記事の集合体」で評価される戦いでもある。そのため、どのキーワードに軸足を置くか、そこにどんな関連ワードでパワーを集めるかを考慮した、キーワードマップ/サイトマップの設計が極めて重要となる。
まとめ
- 04/22の記事で「事例記事制作」「事例記事」「コンテンツSEO」の3ワードで上位表示を目指した
- 「事例記事制作」→3位、「事例記事」→7位、「コンテンツSEO」→46位、の結果(2015年6月3日時点)
※追記、「事例記事制作」→2位、「事例記事」→7位、「コンテンツSEO」→36位(2015年6月8日時点)
※追記、「事例記事制作」→1位、「事例記事」→7位、「コンテンツSEO」→49位(2015年7月8日時点)
※追記、「事例記事制作」→1位、「事例記事」→6位、「コンテンツSEO」→19位(2015年8月3日時点)
※追記、「事例記事制作」→2位、「事例記事」→6位、「コンテンツSEO」→123位(2015年12月3日時点)
- これらの結果を出せた背景には、コンテンツSEOに適した記事構成と要素の設計があった。